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ペインティング・パレット | Painting Palette (2018-)


それぞれの絵のモチーフとなっているのは、まさにその絵を描く際に使った画材道具としてのパレット。
着想の段階では、「描かれる内容と描く行為が干渉し合うこと」や「作用と反作用の衝突」という観点から作品を考えた。
「作用と反作用」とは、「描けば描くほど整ってゆく作品」と「描けば描くほど乱れてゆくパレット」のこと。 正反対の方向に向かう二つの状態が、一つの行為(描き)によって発生する。

実際の制作では、様々な気づきや具体的な制限が段階的に見えてくるだろう。 その都度対応し描き方を考えるという方法で、表現を目指してゆくことにした。

また、このシリーズは、すべての痕跡が表現であると同時に手掛かりとなって、絵画そのものだけで作品が成立するのではないかという期待があった。
描かれているのが本当に制作に使ったパレットだということを証明するためだけに、たとえば制作過程を記録した映像を流したり、 実物のパレットを見せたりする必要はない。絵での表現を目指すにあたり、絵画ならではのすべてが既に示されている「形」への憧れがあった。

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                                   《パレット1》キャンバスにアクリル/P8(455×334mm)/2018

                                                       《palette1》 aclic on canvas

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                                 《パレット2》キャンバスに油彩/F6(409×318mm)/2018

                                                    《palette2》 oil on canvas

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                     《パレット3》キャンバスに油彩/S6(409×409mm)/2018

                                        《palette3》 oil on canvas

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                                    《パレット4a》キャンバスに油彩/P6(409×273mm)/2018

                                                       《palette4a》 oil on canvas

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                                    《パレット4b》キャンバスに油彩/P6(409×273mm)/2018

                                                       《palette4b》 oil on canvas


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